2014年12月31日水曜日

2014年のまとめ




年末なので2014年を振り返ると、
この一年間でようやく会社として前進することができた、という手応えを感じつつも、
自分自身が大きな壁にぶつかり、課題に向き合う毎日だったな、と思います。


表向きの成果としては、

2014年2月 「Candy」をインドネシア、タイへ展開開始
2014年3月 Echelon Philippines 2014で優勝
2014年5月 GREE Ventures, CyberAgent Ventures, IncubateFundからの資金調達
2014年6月 Echelon 2014(シンガポール本選)でTOP10入賞
2014年6月 Rising Expo 2014 in ジャカルタに登壇(入賞はできず)
2014年8月 新事業「PopSlide」をGoogle play で配信開始(※フィリピン限定)
2014年10月 YOYO設立2周年!(成果ちゃうけど)
2014年12月 Infinity Ventures Summit 2014 Fall Kyoto - LaunchPadで準優勝

と、歩みは遅くも僕らの想いを少しずつ形にすることができたかなと。


一方、組織も拡大することで、経営者として多くの壁にぶつかりました。
特に組織づくりの大切さと難しさについて、たくさん考えた一年でした。

自分の拙い英語力の問題もあると思いますが、
ちゃんと自分の考えを深く共有できていなかったり、
逆に自分がスタッフの考えをしっかりと理解できていないまま先に進んでしまったり。

最初は「国籍や文化が違うのでコミュニケーション難易度高いなー」と思っていたのですが、
実際は自分自身が組織づくりについての重要度について理解できていなかっただけで、
結局自分の努力が足りなかったことが原因なんだと反省しました。
たぶん日本で起業していても、同じような課題にぶつかっていたと思います。


採用活動から学んだことも多くありました。

たった1人の存在によってチーム全体のパフォーマンスが劇的に下がり、
その問題を解決するのに多くの労力を使うことになった、ということもあれば、
逆に思い切って採用した1人の存在によって業績が劇的に改善し、
「実は神様では?」と感じるようなこともありました。

同じプロダクトを扱っているハズなのに、
それを動かすメンバーによってこんなにも変わった世界になるんだ、
という体験ができたのは、自分にとってとても大きな学びになりました。


また、PR活動も(実は)すごく大切なんだっていうことを学んだりしました。

スタートアップはプロダクトが全てだと思っていたので(いまもそう思っているけど)、
それ以外にあまり興味がなかったんです。
そのため、よくある「弊社のサービスすごいんです!」「最高のメンバーが集まっています!」とかPRするのってものすごく表面的だし、
そういうことに力を入れる行為自体をダサイとすら思っていたのですけど、
そういったことをちゃんと伝えていかないと営業も採用もできないっていう当たり前のことに気がついて。(もちろん中身がないとダメですけど)


現在、YOYOでは積極採用中なのですが、日本人の採用においては
「そもそも東南アジアでスタートアップ、という選択肢を考えたことがなかった」
「ていうかYOYOってなに?」
「フィリピンってジャングルみたいなところ?」
という状態だったので、
こりゃまずい、もっと知ってもらわないと話にならんわ!と思い直し、
タイミングがちょうどよかったIVSに参加しました。
結果、IVSのLaunchPadに出たあとはいろんな人からご連絡いただいております。
PRほんと大事だなと。
これから、情報発信もちゃんとしていこうと思います。


2014年の途中まで、自分はユーザーのこと、プロダクトのことばかりを考え、
ビジョンを語って戦略に落としてお金を集め、KPIとにらめっこして、、といったことをしてきましたが、
やっぱり一番大事なことはそれを実現できる「強いチームを作ること」に尽きるんだなと、
多くの経営者が言っている部分をようやく深く理解できた、そんな一年でした。



そんなわけで、現在YOYOでは幹部候補メンバーを探しています!

急成長している東南アジアのモバイル市場に興味がある方、
ご連絡はこちらからお気軽にどうぞ!

なかなかマニラのオフィスに遊びに来て、とはいかないので、
なにか会社の雰囲気を伝える方法あるかなーって考えた結果、
社内向けの合宿動画を公開してみます。(メンバーに怒られたら消すかも)。
興味がある方、ご連絡ください!






「モバイルインターネットを新興国の人々へ」

この夢を実現するため、2015年も全力疾走していきます。

みなさま、よいお年を!


深田

2014年12月7日日曜日

新興国のモバイルインターネットを無料化する「PopSlide」、Launch Padで準優勝しました! #IVS






Infinity Ventures Summit 2014 Fall Kyotoで開催されるLaunchPadの挑戦権を得たので、一時的にマニラから日本に戻ってきていました。

参加するからには絶対に優勝したい、と思っていたのですが、準優勝となり、目標未達。。
こういうのは1位じゃなきゃダメなんです。勝負事はどんなものでもWinner Takes Allだと思っているし、1位と2位の間は天地の開きが出てくるものなので、本当に本当に悔しい。数日が経ち、その悔しさがどんどん大きくなってきています。ただの負けず嫌いなのですが。フィリピン・マニラからUst経由で応援してくれている仲間たち、東南アジアで起業している仲間たちのためにも、やはりどうしても勝ちたかった。同じくフィリピンからIVSに参加していた@suniさんが悔し泣きしているのを見て、ちくしょう、と。自分が出せる100%は6分間のプレゼンテーションに置いてきたけど、それでも一歩足りなかった。悔しい。



ただ、プレゼン後、非常に多くの方から「優勝だと思ったよ!」「すごくよかった!」といったお言葉をいただきまして、僕らが実現したい「モバイルインターネットを新興国の人々に」という世界感に共感いただけたことは本当に嬉しかった。


なんとけんすうさんも!!

審査員の皆様からは「ハイパーネットの再来!」と話題をいただきまして、かなり盛り上がっていただけたようです。YOYOが展開する「Candy」「PopSlide」は、広告モデルで人々のインターネット接続料金を無料にします。ご察しの通り、1996年にハイパーネット社が展開したHotCafeのコンセプトと全く同じ構造です。「社長失格」はバイブルです。ただ、当時とは環境が全く異なることや、「新興国 ✕ スマホ」領域で展開することなど、みなさんから高い期待をいただけました。そういう部分などが伝えることができたことは、よかった。今後は期待に応えていけるよう、圧倒的な結果に繋げたい。




プレゼンテーションを振り返って





とにかく自分の全てを6分間で伝えたかったので、何度も検討を重ね、前日にスライドの半分を差し替えることにしました。もっとわかりやすく、ワクワクするようなビジョンを伝えることに対して最後の最後まで考えました。

6分間ジャストで終えるため、何度も何度も練習しましたし、徹夜で準備しました。かなり早口の6分間になってしまったのですが、なんとか持ち時間全部を使い切り、東南アジアのモバイルマーケットについて最後まで語ることができたので、十分に練習してよかったです。


以下のアーカイブ、55分30秒から、当日のプレゼンが見れます。
http://bizcast.bz/20233



最後になりましたが、ココナラの新明さん、スペースマーケットの重松さん、フォークウェルの池見さんには、事前にプレゼンテーションのフィードバックをいただいたり、LaunchPadに対しての心構えを教えていただいたりし、こうして結果に繋げることができました。本当にありがとうございました。また、貴重な機会を提供いただきましたIVSの小林さん、田中さん、小野さん、そして運営スタッフの皆様、ありがとうございました!



日本のインターネット黎明期がよくわかる本です。どちらもおすすめ!


   


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