本日(2019年7月1日)で日本を離れてから8年目に入ります。
これまで多くの方に支えられ、あっという間に過ぎた7年間となりました。
このブログを更新するのも2年半振り。
過去7年間で日本に滞在していたのは、、たぶん合計で60-70日程度ではないでしょうか。
その時は日本にほぼ戻らない暮らしになるとは思っていませんでした。
振り返るにはまだ早いのですが、社員名簿を見ると150名近くの名前があり、
多くのメンバーと一緒に夢を追い続けてきたな、とエモくなる日が7月1日なので、
近況報告がてら筆を執っています。(筆は執ってないけど
・・・・・・
少し前ですが、日本や海外でたくさんの受賞を受け、
資金調達などもメディアに取り上げていただいた時期がありました。
その時期は現地のユーザーや顧客も増え、素晴らしい仲間に恵まれ、
忙しくも順調な日々でしたが、それも長くは続きませんでした。
ある時期から急に事業の成長が止まり、多くの課題と直面しました。
複数の超大手企業によるロックスクリーン広告市場への同時参入、
不正ユーザーとの戦いやベトナム市場とインド市場からの撤退、
売上の大幅落ち込み、事業パートナーの撤退、
(家庭の事情による)日本人幹部たちの帰国、
Googleによるロックスクリーンアプリの一斉BAN、
そして深刻な資金不足。
瀕死レベルのクリティカルな出来事は山のようにありました。
CEOとしてのリーダーシップ、戦略、戦術面の打ち出し方が
ダイレクトに組織文化と経営成績に反映される時期で、当時の吐き気はひどいものでした。
絶望的な気持ちになったことは数えられないほどありましたが、
それでも不思議と白旗を上げるような気持ちになったことは全く無く、
ずっとファイティングポーズを取り続けることができているのも、
インドネシア、フィリピン、マレーシアのみんなのおかげです。
いつも本当にありがとう。(日本語読める人は1人しかいないので、みんなには伝わらないけど)
事業が伸び悩む苦しい状態が続きましたが、それでもサービス開発はずっと継続してきました。
ロックスクリーン広告のアプリ「PopSlide」は
「クライアント」の広告やキャンペーンを「ユーザー」に提供することによって、
インセンティブとしてユーザーにモバイル通信料を提供するサービスです。
今でも毎日多くの現地の人々に使っていただいており、
サービス開始から累計で「ペタバイト」を超えるモバイル通信料を付与してきました。
「インターネットを無料に」という社会にはほど遠いですが、
PopSlideユーザー300万人の人々に、少しはインターネットの機会を提供できたかなとは思います。
一方で、ユーザーへ提供できる機会を最大化するため、
ロックスクリーン広告以外の手法でできないか、様々な施策を試みました。
時間も予算も限られている中でトライアンドエラーを繰り返し、
昨年、「PopStar」というマイクロインフルエンサープログラムを開始しました。
PopStarは開始から数ヶ月で現地最大のネットワークへと急成長し、
今では延べ約3億人にリーチができるNo.1サービスになりました。
PopStarのサービスは現地クライアントやパートナーからの反応も非常によく、
直近の四半期ベースでインドネシア、フィリピンの両国で黒字となりました。
時間はかかってしまいましたが、通期でも黒字化の見通しです。(7年もかかるとは思いませんでしたが)
「成長は全てを癒す」とはよく言われますが、
いまの50名弱のメンバーはみんなが本当に仲がいいです。
文化祭前日のような毎日で、青春時代ど真ん中のような働き方をしているメンバーを
本当に誇らしく、頼もしく思っています。
(ハードワーク過ぎて、心配になるメンバーもちらほら)
とはいえ、事業はまだまだよちよち歩きで、
満足できる規模に1ミリも達してはいないのですが、
成長に向けた手応えをやっと掴みかけているため、
引き続きメンバー一同、邁進していきたいと思います。
最後に、こうして自由に海外で仕事ができているのは、
日本で健康に過ごしている両親と、
フィリピンに付いてきてくれた妻の理解があってこそだな、と。
いつもありがとう!
8年目は、更なる飛躍の年に!
Where Parties Start!
深田
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