2014年12月31日水曜日

2014年のまとめ




年末なので2014年を振り返ると、
この一年間でようやく会社として前進することができた、という手応えを感じつつも、
自分自身が大きな壁にぶつかり、課題に向き合う毎日だったな、と思います。


表向きの成果としては、

2014年2月 「Candy」をインドネシア、タイへ展開開始
2014年3月 Echelon Philippines 2014で優勝
2014年5月 GREE Ventures, CyberAgent Ventures, IncubateFundからの資金調達
2014年6月 Echelon 2014(シンガポール本選)でTOP10入賞
2014年6月 Rising Expo 2014 in ジャカルタに登壇(入賞はできず)
2014年8月 新事業「PopSlide」をGoogle play で配信開始(※フィリピン限定)
2014年10月 YOYO設立2周年!(成果ちゃうけど)
2014年12月 Infinity Ventures Summit 2014 Fall Kyoto - LaunchPadで準優勝

と、歩みは遅くも僕らの想いを少しずつ形にすることができたかなと。


一方、組織も拡大することで、経営者として多くの壁にぶつかりました。
特に組織づくりの大切さと難しさについて、たくさん考えた一年でした。

自分の拙い英語力の問題もあると思いますが、
ちゃんと自分の考えを深く共有できていなかったり、
逆に自分がスタッフの考えをしっかりと理解できていないまま先に進んでしまったり。

最初は「国籍や文化が違うのでコミュニケーション難易度高いなー」と思っていたのですが、
実際は自分自身が組織づくりについての重要度について理解できていなかっただけで、
結局自分の努力が足りなかったことが原因なんだと反省しました。
たぶん日本で起業していても、同じような課題にぶつかっていたと思います。


採用活動から学んだことも多くありました。

たった1人の存在によってチーム全体のパフォーマンスが劇的に下がり、
その問題を解決するのに多くの労力を使うことになった、ということもあれば、
逆に思い切って採用した1人の存在によって業績が劇的に改善し、
「実は神様では?」と感じるようなこともありました。

同じプロダクトを扱っているハズなのに、
それを動かすメンバーによってこんなにも変わった世界になるんだ、
という体験ができたのは、自分にとってとても大きな学びになりました。


また、PR活動も(実は)すごく大切なんだっていうことを学んだりしました。

スタートアップはプロダクトが全てだと思っていたので(いまもそう思っているけど)、
それ以外にあまり興味がなかったんです。
そのため、よくある「弊社のサービスすごいんです!」「最高のメンバーが集まっています!」とかPRするのってものすごく表面的だし、
そういうことに力を入れる行為自体をダサイとすら思っていたのですけど、
そういったことをちゃんと伝えていかないと営業も採用もできないっていう当たり前のことに気がついて。(もちろん中身がないとダメですけど)


現在、YOYOでは積極採用中なのですが、日本人の採用においては
「そもそも東南アジアでスタートアップ、という選択肢を考えたことがなかった」
「ていうかYOYOってなに?」
「フィリピンってジャングルみたいなところ?」
という状態だったので、
こりゃまずい、もっと知ってもらわないと話にならんわ!と思い直し、
タイミングがちょうどよかったIVSに参加しました。
結果、IVSのLaunchPadに出たあとはいろんな人からご連絡いただいております。
PRほんと大事だなと。
これから、情報発信もちゃんとしていこうと思います。


2014年の途中まで、自分はユーザーのこと、プロダクトのことばかりを考え、
ビジョンを語って戦略に落としてお金を集め、KPIとにらめっこして、、といったことをしてきましたが、
やっぱり一番大事なことはそれを実現できる「強いチームを作ること」に尽きるんだなと、
多くの経営者が言っている部分をようやく深く理解できた、そんな一年でした。



そんなわけで、現在YOYOでは幹部候補メンバーを探しています!

急成長している東南アジアのモバイル市場に興味がある方、
ご連絡はこちらからお気軽にどうぞ!

なかなかマニラのオフィスに遊びに来て、とはいかないので、
なにか会社の雰囲気を伝える方法あるかなーって考えた結果、
社内向けの合宿動画を公開してみます。(メンバーに怒られたら消すかも)。
興味がある方、ご連絡ください!






「モバイルインターネットを新興国の人々へ」

この夢を実現するため、2015年も全力疾走していきます。

みなさま、よいお年を!


深田

2014年12月7日日曜日

新興国のモバイルインターネットを無料化する「PopSlide」、Launch Padで準優勝しました! #IVS






Infinity Ventures Summit 2014 Fall Kyotoで開催されるLaunchPadの挑戦権を得たので、一時的にマニラから日本に戻ってきていました。

参加するからには絶対に優勝したい、と思っていたのですが、準優勝となり、目標未達。。
こういうのは1位じゃなきゃダメなんです。勝負事はどんなものでもWinner Takes Allだと思っているし、1位と2位の間は天地の開きが出てくるものなので、本当に本当に悔しい。数日が経ち、その悔しさがどんどん大きくなってきています。ただの負けず嫌いなのですが。フィリピン・マニラからUst経由で応援してくれている仲間たち、東南アジアで起業している仲間たちのためにも、やはりどうしても勝ちたかった。同じくフィリピンからIVSに参加していた@suniさんが悔し泣きしているのを見て、ちくしょう、と。自分が出せる100%は6分間のプレゼンテーションに置いてきたけど、それでも一歩足りなかった。悔しい。



ただ、プレゼン後、非常に多くの方から「優勝だと思ったよ!」「すごくよかった!」といったお言葉をいただきまして、僕らが実現したい「モバイルインターネットを新興国の人々に」という世界感に共感いただけたことは本当に嬉しかった。


なんとけんすうさんも!!

審査員の皆様からは「ハイパーネットの再来!」と話題をいただきまして、かなり盛り上がっていただけたようです。YOYOが展開する「Candy」「PopSlide」は、広告モデルで人々のインターネット接続料金を無料にします。ご察しの通り、1996年にハイパーネット社が展開したHotCafeのコンセプトと全く同じ構造です。「社長失格」はバイブルです。ただ、当時とは環境が全く異なることや、「新興国 ✕ スマホ」領域で展開することなど、みなさんから高い期待をいただけました。そういう部分などが伝えることができたことは、よかった。今後は期待に応えていけるよう、圧倒的な結果に繋げたい。




プレゼンテーションを振り返って





とにかく自分の全てを6分間で伝えたかったので、何度も検討を重ね、前日にスライドの半分を差し替えることにしました。もっとわかりやすく、ワクワクするようなビジョンを伝えることに対して最後の最後まで考えました。

6分間ジャストで終えるため、何度も何度も練習しましたし、徹夜で準備しました。かなり早口の6分間になってしまったのですが、なんとか持ち時間全部を使い切り、東南アジアのモバイルマーケットについて最後まで語ることができたので、十分に練習してよかったです。


以下のアーカイブ、55分30秒から、当日のプレゼンが見れます。
http://bizcast.bz/20233



最後になりましたが、ココナラの新明さん、スペースマーケットの重松さん、フォークウェルの池見さんには、事前にプレゼンテーションのフィードバックをいただいたり、LaunchPadに対しての心構えを教えていただいたりし、こうして結果に繋げることができました。本当にありがとうございました。また、貴重な機会を提供いただきましたIVSの小林さん、田中さん、小野さん、そして運営スタッフの皆様、ありがとうございました!



日本のインターネット黎明期がよくわかる本です。どちらもおすすめ!


   


ネット起業!はこちらから無料で読むこともできます。







2014年11月16日日曜日

フィリピンの結婚式に行ってきた!


2年ほど前、レアジョブ加藤さんの結婚式ブログを拝見しておりまして、

「フィリピンの結婚式楽しそうだなー、カトリックの国だし、みんなパーティー好きだし、日本といろいろ違いそう。一度出てみたいなー」

と思っていたのですが、3週間ほど前、

「結婚するから結婚式に来て!3週間後だからよろしく!」

と、スタッフから突然の報告!突然すぎるわ!


なにはともあれスタッフの門出を祝ってきましたので、そんな雰囲気を共有できればと!


感想としては、
・やっぱり日本の結婚式はお金をかけすぎだよなぁ。
・招待客でスーツ来てきたのは日本人だけ。あとみんな、けっこうカジュアル。
 (※新郎新婦の親族はスーツでした)
・結婚式自体で2時間以上。長い。。(日本だと30分くらいですよね)
・お食事は「ヤサイ・ナシ」(米と肉のみ)
・司会、盛り上げ上手。すげぇ盛り上がっている。
・出し物は卑猥。ちょっとエロが入る。
といったところでしょうか。

Phil,おめでとうー!



結婚式の様子 かなり自由で、ちょっと厳粛って感じ。
ドレスが長い! 
美男美女! 
新婦以外も白いドレスを着ています 
キーカラーが「赤」で、赤いドレスor赤いネクタイをしています。絵になっている!
パーティー会場入口。常夏だけどクリスマスっぽい。
パーティー会場の様子
ハラペコのメンバー
新郎新婦の到着
定番のレチョン(豚の丸焼き)
お料理は米と肉
ファーストダンスは、それぞれのご両親も一緒に。
ケーキカットは本場でもあるんですね
ファーストバイトもありました
腕をクロスしてお酒を飲むやつ 
白い鳩を放っていました(その後運営スタッフはすぐ捕獲していました)
新婦を囲って、独身女性がブーケをぐるぐる回します
Happy Wedding!


2014年10月11日土曜日

YOYO創業2周年と全社員合宿



2014年10月10日、YOYOホールディングスは創業2周年を迎えました!
2人から始めた会社もいまでは16人まで増え、新たな領域に挑戦しています。


2年経ってもまだこの規模なのか、、、と反省点が多いですが、それでもユーザー数は昨年の今頃と比べると劇的に増加しており、今年は売上も作れてきているため、少しは成長しているのかな、といえる状態になりました。


2年目は
・既存事業の展開
・Echelon2014 TOP10選出
・資金調達
・新規事業の開始
・人員増加
などが主な出来事だったように思います。

特に最近はメンバーが一気に増え、メンバーそれぞれが忙殺されていましたので、9日10日と2日間かけて合宿を行いました。

本合宿の提案はフィリピン人のマネージャーから提案があり、最初は「営業日2日間も使うのか、、、」と思っていたのですが、結果として非常によいチームビルディングになったと思います。



私は気合が入りすぎ、創業ストーリーや会社の歴史、事業戦略、スタートアップのメンバーに求めること、といったテーマについて、スライドの量も120枚を超え、1.5時間くらい話してしまいました。長すぎたことは反省ですが、メンバーにかなり深いレベルで事業への思いや具体的な戦略部分を伝えることができたと思っています。

全スタッフがプレゼンする機会があり、かなり充実した合宿になりました。



事業開発責任者の@barakiyoからは今後の世界展開プランについて共有。
彼の出身地である北海道の歴史(屯田兵のフロンティア精神など)の話もかなり盛り上がりました。
彼は普段はインドネシアに駐在しているので、彼の考えや仕事内容を直接共有できる貴重な機会でもありました。




SEA営業統括責任者からは営業戦略の概要について説明。一番数字が出てくるパートでもあったため、メンバーの表情も一層真剣に。




リードデザイナーからはUXの概念とその重要性を共有。唯一発表でPreziを使っており、さすがでした。



スナックタイムの様子。




二日目。Developer全員で開発力を競うハッカソン。
5時間耐久でしたが全員がきちんと動くサービスを作りました。



ハッカソン中のワンシーン。



開発メンバーからは作ったプロダクトの内容、工夫した点などを共有。外部APIを積極的に使い、かなり個性が出ていました。



また、非エンジニアチームはYOYOのマントラを考えるため、チームにわかれてブレストを行いました。
だいぶ前にガイ・カワサキさんの本を読み、Mission StatementではなくてMantra(マントラ)が重要だ、ということに影響され、このタイミングでメンバーに考えてもらいました。



Guy Kawasaki-Don't Write a Mission Statement, Write a Mantra




マントラについてディスカッションしている様子。前日にYOYOについてたくさん学んだので、新メンバーも積極的に参加することができています。


総じて、今回の合宿、本当に実施してよかった!
合宿最後にメンバーひとりひとりから感想をもらったのですが、これまでの彼らからは想像できないような言葉がたくさん出てきて、聞いていて泣けてきました。
「GoogleやFacebookからオファーがあっても、俺はYOYOを選ぶ」と全員の前で言ってくれるメンバーもいて、本当に心強かった。


みんなの若い才能と情熱をYOYOに向けてくれているので、マネジメントは彼らにもっと成長できる機会をつくり、事業をもっと大きくしていき、さらに挑戦できる舞台を作っていかないと、と改めて強く思いました。

-------------------------------------------------------------------------------------
※弊社は現在、日本人スタッフも募集中です!
https://www.wantedly.com/projects/3587
-------------------------------------------------------------------------------------



合宿2日目に足を運んでくれた、YOYOシンガポールDirectorの加藤さん、日頃からお世話になっているクロスコープDirectorの庄子さんと。


2014年5月21日水曜日

1.3億円の資金調達と、これからの話

http://yoyo-holdings.com/new-career-jp/


本日、弊社YOYOホールディングスはグリーベンチャーズ、サイバーエージェント・ベンチャーズ、インキュベイトファンドの3社から約1.3億円の資金調達を完了したことを発表いたしました。※余談ですが、同じ日にDeNA時代の先輩であるアカツキの塩田さんが14億円調達した、というニュースが流れ、その規模の違いに思わず泣けました。


増資活動を振り返って


今回の資金調達は過去2回と比べて金額が大きかったため、大きな重圧を感じていました。
万が一増資に失敗してしまったら、最悪の場合、会社が露頭に迷います。それは、サービスをご利用いただいている多くのユーザー様、スポンサーの企業様、株主の皆様、スタッフたちにたくさん迷惑をかけてしまうことを意味しています。

そのため、現場のサービス運営は全てメンバーに託して、私はお金集めに集中しました。

今の私たちなら必ず調達できると信じていましたが、なにが起きるかわかりません。
弊社は本社がシンガポールにあるのですが、海外の法人というだけで出資できないファンドや投資家もいらっしゃいますので、今回の調達活動をどのように進めていくべきか、いろいろ考えながら、相談しながら進めていきました。


ここ最近は大型の資金調達ニュースも珍しくありません。

私たちの開発拠点はフィリピン・マニラにあるのですが、同じマニラのレンタルオフィスを借りているQuipperさんの5.8億円調達テラモーターズさんの10億円調達と、すぐ近くのスタートアップもびっくりするような金額を集めており、かなり刺激を受けていました。また、フィリピンではありませんが、ベトナムに拠点を置いているCinnamonさんの1.5億円調達も、2014年に入ってからのニュース。

みんなアジアで頑張っていて、ちゃんとステージを登っている。

私たちもより成長するために、次のステップへ進まないといけません。
しかし、あっという間に時間が過ぎ、口座残高はどんどん減り、
けっこう精神的にキツイときもありました。


そんなとき
「大丈夫か、もしもお金が集まらなかったら、俺がどうにかするから安心しろ」
とお世話になった方からメッセージをいただいたときには、本当に泣きそうでした。
集まらなかったら、まじで泣きつこうかと思っていました。


一方で、東南アジアのマーケットに強く興味を持っている方々とも出会うことができ、事業内容や将来の仮説について、深くディスカッションをすることもできました。

私たちの捉えている新興国独自のモバイル事情は、日本と大きく異なっている部分が前提になっているため、なかなか日本にいる方には理解しがたい部分があると思っています。

その中でも、今回は「新興国で大きく価値のある事業を作りたい」という私たちの想いに深く共感いただいたグリーベンチャーズ様、サイバーエージェント・ベンチャーズ様、そして1年前からここまで育てていただいたインキュベイトファンド様からご支援いただくことができました。強力な仲間が増え、非常に心強く感じています。



多くの方の想いと、大切なお金を預かりました。
十分に勝負できる環境が整いましたので、
アクセル全開で攻める勝負の年にしたいと思っています。



私たちが実現したい社会


私たちは「モバイルインターネット新興国の人々に」という想いを持って
事業に取り組んでいます。

たとえば、テレビ番組を見るために、
お金を払っている人はどのくらいいるのでしょうか。
有名なアーティストたちが華やかなステージに立ち、高級な機材で作られたテレビ番組。
どこの国でも、人々は「無料で」楽しむことができます。

ラジオはどうでしょうか。
もちろん、ラジオを聞くためにラジオ局にお金を払っている人なんていません。
人々はみんな、テレビやラジオを「無料で」楽しんでいます。

それでは、インターネットはどうでしょうか。

Free Wi-Fiは少しずつ増えていますが、
人々はまだ一般的に「通信料金」をプロバイダや通信キャリアに支払っています。

どうして、テレビやラジオのように、
インターネット料金やモバイル通信は無料にできないのでしょうか。

特に、ここ東南アジアなどの新興国ではスマートフォンの普及が急速に進んでいますが、
その多くの人々が高価なインターネット料金を支払うことができず、
いつも「オフライン」環境で過ごしています。

いまではスマートフォンも劇的に安くなり、
アジアでは3000円台で新品のアンドロイドが購入できます。
しかし、スマホを持っていても生活はいつも非インターネット環境。
そのため、人々が得られる情報も少なく、
どんなに便利なインターネットサービスがあったとしても十分に使うことはできません。

モバイルインターネットは、新興国の人々の暮らしを劇的に豊かにする。
そのためにも、モバイル通信料金を無料にしなければいけない。
モバイルフリーの世界が作れたら、その上に新たなエコシステムやマーケットが作られ、
より人々が使いたいサービスが生まれてくる。

そんなよい循環を生み出す、最初の一歩をつくりたいと思っています。


というわけで


実現したい社会をつくるため、今後は大きく攻めていきます!
東南アジアの社会を変える、大きなビジネスに興味のある方は、是非ご連絡ください。
国籍不問!


採用特設サイト



(おまけ)

参考になったものや勉強になったもの


起業のファイナンス
→何回も読みました。

nanapi けんすうさんが3.3億円集めたときの事業計画書
→構成パクりました。
  
schooのベンチャーファイナンス論 三部作  
-1限目-ユナイテッド丸山先生の「1億円調達するためのベンチャーファイナンス基礎知識」
-2限目-trippiece小泉先生の「2億円資金調達プロセス
-3限目-クラウドワークス佐々木先生の「いかにして11億円の資金調達を実施したか?」
→マニラからでも受講できました。

 ・Peatix Inc. 原田さんが資金調達したときのブログ
→ものすごーーく心に沁みました。
「挑戦を続けて良い」という「免罪符」を頂いた、というのが正直な気持ちである。起業は罪深い。家族、親族、友人などにひたすら迷惑をかけ続ける。金に困っては頭を下げてお金を貸してもらい、ろくに家にも帰らず、四六時中むすっとした表情で戦略を頭の中で描き続ける。人様の命綱=お金を受取り、9割の確率でその命綱を使い果たしてはお返し出来ないことになる。大迷惑。とても罪深い。気軽に「へい兄ちゃん、起業しちゃいなよ」なんて口が裂けても言えない。



2014年4月28日月曜日

前途洋洋会議を行いました





本日、YOYOの主要メンバーで「前途洋洋会議」を行いました。


日々の業務の中でみんなといろんな意見を交わしているのですが、それぞれがとても忙しく、気がついたら個別での意見交換になっていたり、足元のToDoや業績を意識した議論が目立ってしまったりと、中長期的な戦略についてじっくり議論する時間がなかなか確保できないでいました。


そこで、YOYOでは定期的に「前途洋洋会議」という経営会議を行っています。

具体的には、中長期的な視点に立って、僕らの抱えている課題をしっかりと捉え、リソース配分が適切に行われているのか、現状のままで本当に大きなインパクトを残せるのか、といった深い議論をメンバー間で徹底的に議論する半日合宿です。ちなみに今回が3回目。

前向きなネーミングで気に入っています。


前途洋洋
今後の人生が大きく開けていて、希望に満ちあふれているさま。
▽「前途」は将来、目標までの今後の道のり。「途」は道のりのこと。「洋洋」は水があふれるように一面に満ちている様子。前途が大きく広がっていることを表す。(goo辞書より)


前途洋洋会議では、気分を変えるためにオフィスを離れ、パソコンを閉じ、いつもと違った環境で行います。本日の場所は、前回と同様Greenbeltに隣接しているNew World Makati Hotelの1階カフェ。


マカティ、New World Hotelのカフェにて。


日本でも合宿を導入している企業があったりしますよね。サイバーエージェントさんの「あした会議」はとても有名。

 決断を下せたのは「あした会議」のおかげかもしれません。これは年に2回開催する合宿で、会社の幹部50人くらいが参加します。場所は神奈川・横浜だったり、千葉・浦安だったり、静岡・熱海だったり毎回変わるのですが、とにかく本社がある東京・渋谷から離れます。

ここで話し合うのは、サイバーエージェントにとっての「今」ではありません。中長期的な成長を考えていくうえで、問題になり得ること、新しい事業を立ち上げることをメーンに話し合います。サイバーエージェントの明日を創るという意味であした会議と名づけています。

どうしても渋谷にいると、今、目の前にあることで手いっぱいになってしまいますから。決して問題を先送りにしないために必要な合宿です。
※日経ビジネス サイバーエージェント「課題は全部『合宿』で潰す」より)


僕らはご近所のカフェで行っていますが、いつか片道1.5時間くらいかけてセブ島やボラカイ島で開催できるくらいの余裕を持てるといいね、といった雑談もよくしています。




本日の大きなトピックは
・足元を把握する
・未来を語る
の2点でした。


・足元を把握する

では、前Qの実績を確認して要素に分解し、うまくいった要因や残った課題について認識をすりあわせました。簡単にいうと「できたこと」「できなかったこと」ですね。
未来を語るためにも今を正しく把握しないといけません。

・未来を語る

では、3ヶ年計画について理解し、その目標と達成させるための具体的な打ち手について議論し、直近3ヶ月間の役割を明確にしました。
また、新しい制度の導入も決定し、新規事業に対しての取り組みについても本日からすでに動き始めています。



メンバー全員のスピードに対する意識が日に日に高まっているため、今後も楽しみ。

今年ももう3分の1が終わろうとしています。時間が経つのは本当に早い。僕らは、もっと速くなければいけないし、サービスもチームも個人も、もっともっと成長しなければいけない。成長に対して、誰よりも貪欲でありたい。


課題は山積みですが、こういった機会で自分自身が基本に立ち返り、多くを学び、成長し続けなければいけないと感じます。





最後に、前途洋洋会議を終えたときにいつも思い出すスラムダンクの名シーンを。


出典:『スラムダンク 第11巻』、井上雄彦、集英社、P25より


2014年3月16日日曜日

Echelon Philippines Satelliteで優勝しました!


昨日、Echelon Philippines Satelliteというイベントがあり、YOYO Holdingsが優勝することができました!
ご声援いただきました皆様、本当にありがとうございました!
今回のEchelonでは本当に多くの方々にお世話になり、結果に繋げることができました。




Echelonとは? 

 


Echelonとは、シンガポールで開催されているアジア最大級のスタートアップカンファレンスです。詳しくはPeatix 竹村さんのこちらの記事をどうぞ!

アジア最大級のスタートアップ登竜門 「Echelon」 に登壇するチャンス!

また、THE BRIDGEにも詳細書いています。

実は私はあまりEchelonのことを詳しく知らなかったのですが、竹村さんの寄稿を読んでエントリーしたことがきっかけでした。(竹村さんありがとうございました!)


2014年は1次選考に400社超のスタートアップが応募し、通過した約150社が各国の
大会(サテライト)で5分間のPITCHする機会が与えられます。


今年のスケジュールは

  3月10日 マレーシア
  3月11日 香港
  3月12日 タイ
  3月14日 日本
  3月15日 フィリピン
  3月25日 台湾
  3月27日 インドネシア
  4月  4日 シンガポール
  5月12日 韓国
  5月19日 ベトナム

となっており、上位になったスタートアップが6月10日、11日に行われるEchelon本選で登壇できるようです。




Philippines Satellite登壇スタートアップ  

 


 

プレゼン順に
 ・All Hands on Deck, Inc
 ・Amplify.ph
 ・Four Eyes
 ・Lookee
 ・Medix
 ・Peekawoo
 ・ReShop.ph
 ・Ritmo Learning Lab
 ・ShootnSell
 ・YOYO Holdings PTE LTD.
 ・Zipmatch


それぞれのサービス内容は(機会があったら)別途ご紹介したいと思います。
(僕らの事前予想では、電子カルテサービスのmedix.phが優勝すると思っていました)


ちなみに、評価の基準は

Problem and Solution (6)
 Size of the problem, product design (user experience and user interface), technical finesse, and creativity of the solution.
Revenue model (2)
 Entrenched competitors, creativity ob revenue model.
Founders (6)
 Ability to execute, potential, past success, the X-factor.
Pitch and demo (6)
 Clarity of presentation, creativity of presentation, ability to answer question effectively.

の4項目、合計20点満点です。





プレゼンしてみて

 



大勢の前で英語Pitchするのは今回が3回目です。そもそも英語が得意ではないので、今回はものすごくたくさん練習しました。

 それにも関わらず本番ではすぐに英語が飛んでしまい、スクリプトにないことをアドリブでブラブラ喋ってしまうことに。ホントは「This is the reason 〜」と言いたいところを「That's why〜」と。それはもう勢い良く。you know とか right?とかむっちゃ使うし、文法も構文とか時制とか崩れるし、普通に友達に話すような感じで5分間話してしまいました。そういうときは自分が話した英語が間違っていることはすぐ気がつくので、それで焦ってまた間違える、という悪循環です。

その結果、自分の恥ずかしい英語レベルを披露する形になってしまいとても落ち込んだのですが、なんとか制限時間以内に終えることができ、(たぶん)内容は伝えられたのでOKとしましょう。




結果




なぜか優勝してしまいました!
 ※一番ビックリしていたのは、弊社CTO尾崎とGM榊原でした。笑




プレゼン後にいろいろと感想をいただいたのですが、皆さんに言われたことが

最初の問題定義が会場にぶっ刺さってたよね

とのことです。



よくスタートアップのピッチで注意するべき点として

Your SOLUTION is Not My PROBLEM

と言われるのですが、今回のプレゼンでは導入部の「私達が解決したい問題」を最も強調し、とにかくシンプルにわかりやすく表現するように工夫しました。

参考:Your SOLUTION is Not My PROBLEM
 ※日本語訳 俺の興味をひきつけられるのはお前の解決案じゃない!



フィリピンのモバイルユーザーが抱える日々の問題をショートストーリーで語ったところ、「あるあるww」みたいな反応になり、(え、そんなにウケるの!?)とこっちが驚くくらいかなりウケてました。今回の結果に繋がったのは、多くの方から共感いただけるような問題点を語れたことがよかったのかな、と思っています。
  ※なお、新興国特有の課題なので、同じ内容を日本でプレゼンしても全く共感してもらえないでしょう。




私たちはどんな問題を解決するために存在しているのか。



売上を伸ばすためでも、株価を上げるためでも、雇用を作るためでもない。
どんなプロダクトでも、誰かが抱える課題や悩み、問題点を解決するために存在しているはずであり、そうあるべきだと思っています。少なくとも、世界に大きなインパクトを与えるようなスタートアップは、そうであってほしいなと思います。




終わりに


最初はあまり実感がなかったのですが、今回の結果でメンバーや関係者、同じく東南アジアでスタートアップしている日本人の友人たちが「日本人がアジアで勝った!」と、ものすごく喜んでくれたことで、だんだん実感が湧いてきました。



最後になりましたが、昨年フィリピンサテライトの優勝者でたくさんアドバイスをくれたMyLegalWhizのDex, タイサテライトの経験を踏まえたアドバイスをいただきましたJobTalentsの越さん、海外から(このために!)お越しいただきましたJobForwardの家田さん、Cinammonの平野さん、堀田さん、プレゼン練習で当日の朝3時(!)まで付き合ってくれたADerLのパトリック、本当にありがとうございました!


6月のEchelon、がんばります!(※特に英語を)


2014年2月24日月曜日

初めてのインターン生受け入れと卒業式

全員集合写真

この2週間の間に、初めてインターンの受け入れに挑戦しました。しかも2人(!)。

2人とも日本でのWebサービス経験が豊富でスタートアップ界隈にも詳しく、インターンといっても即戦力です。

インターン含めたYOYO日本人メンバーは、

・DeNA 2009年新卒(マーケティング)
・DeNA 2009年新卒(エンジニア)
・アドウェイズ 2008年新卒(営業)
・mixi 2011年新卒(ディレクター) ★NEW!
・サイバーエージェント 2011年新卒(エンジニア) ★NEW!


という、日系ITベンチャーの新卒が中心。とても優秀でスーパーハードワーカー。共通言語や興味関心の範囲は近いですが、それぞれの強みが異なっているという。一緒に仕事をしていてすげぇ楽しい。いろんなスタートアップやその近況についても会話ができるため、ついマニラにいることを忘れてしまう。



しかし時が過ぎるのは早いもので、インターン期間はあっという間に最終日を迎え、先週の金曜日に1名が卒業いたしました。



今回は私たちにとって初めてのインターン受け入れで、かつ2週間という期間限定であったため、どうしようかな、、と思っていたのですが、インターンシップっぽく3つの具体的な課題を用意しました。
その課題に対してそれぞれ、

「①現状分析と問題点の抽出、②その問題点を解決するためのアプローチの提案、③仕様への落とし込み、実装までやってね」

という丸投げをしてみたのですが、経験者ということもありソッコーのキャッチアップと施策の提案までゴリゴリ進み、最終日の金曜日には無事に本番環境へ反映することができました!


その結果がこちらです。




おお、すげぇ結果出てる!

ある部分におけるCVRを高めることになったのですが、
10% → 30% まで伸びました。3倍!
 ※かつ、コストも下がったという。

その他、全く手が回っていなかったUXの改善やこれまで作れていなかった数字管理の仕組みなどを自ら積極的に提案していただき、最後はこうして結果に繋がったことはとても嬉しい。


@r1ccha 、2週間お疲れ様でした。ありがとう!!



ランチ(吉野家弁当)を食べながら、メンバー全員でサービスの課題について意見交換。

みんな真剣に話を聞く



卒業発表。二週間の間にYOYOで行なってきたことを伝えています。
2週間お疲れ様でした!CTOのZakからプレゼント贈呈


Dinner Time in Hanaichi Restaurant at Fort Bonifacio.


Thank you, Rika! Hopefully see you soon! :)